育て上げブログ

集中訓練プログラム

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2016年08月27日

集中訓練レポート:10年の無業を3か月で乗り越える。アンテナショップ店長編

今回は3か月の期間プログラム「集中訓練」を実際に利用した方のプログラムを紹介します。大学卒業から10年間の無業期間を経て就職活動にも消極的になってしまいます。このプログラムがどんな経験となり、就職にどう活きたのかご本人へのインタビューをもとに、レポートとしてお伝えします。

 

大学卒業から10年間のつまずき。

 大学卒業時の就職活動がうまくいかず、そこがつまずきとなりました。短期アルバイトの経験はありましたが、10年以上フルタイムの仕事に就いたことはありませんでした。無業機関が長期化してしまったことで投げやりな気持ちになり、就職活動を行うこともなく途方に暮れていました。「このままではいけない、行き詰まりの状態を何とかしたい」と思い、立川の地域若者サポートステーションを利用することにしました。そのときに紹介されたのが「集中訓練プログラム」です。

 

 チャンスが凝縮されている

 自分に合っているなと思ったのは「いきなり就職活動に飛び込まないこと」でした。企業でのインターンがあること、また、その前にも準備段階として講座や合宿、ワークがあることでした。集中訓練はグループで受けます。私のときは東北復興支援のための物産展を行うための企画運営をみんなで行いました。売り物は岩手県の陸前高田から仕入れるのですが、実際に現地で合宿もします(※)。そのほかにも就業したときに必要となりそうな心構えや能力、通常は新任期間に気づくようなことを養うチャンスが凝縮されていたと思います。「よく組み立てられているな」と感じました。ひとつひとつを自分だけの力で養おうとしたら大変な労力と気力を要したと思います。特に私は学校や仕事から長い間離れていたのでひとりでは困難だったかなと…

 例えば、新しいプログラムが始まればそのたびに自己紹介から始まります。そうすることで自分の考えをまとめて話す練習ができるので「場慣れ」したなと思います。最初はとっさに言葉が出てこないことが多くてしゃべることに苦手意識があったんです。だけど、こうした繰り返しの経験をすることでそういう気持ちは薄れてきて、実際、面接のときなど就職活動も落ち着いて進められたと思います。

(※集中訓練プログラムの外部レポートはこちら)

 

 「人との出会い」で一歩踏み出す

 お会いしたスタッフの方は相談をするときのような「対面」のみの関係ではなく「同じ方向を向いて」どうしたらいいか一緒に悩み、考えてくださいました。ひとりでは堂々巡りになりがちなことも人に話して整理していくことで、客観的に見つめることができます。そうすることで自分の中の方向性を見出す助けになりました。

 そのほかにも「実際に働いている人」に接する機会も多くありました。職場での振る舞いや仕事を進めるうえでどういった判断基準で動いていらっしゃるのか間近で経験することができたのは大きい経験でした。仕事のイメージがあまりついていなかったので、実際に自分が働くイメージはこの経験があったから明確になっていったと思います。

 そして、グループで一緒に集中訓練プログラムを受けた仲間たちとの出会いのおかげで、自分の得意なことや性格も理解することができました。同じような境遇との他愛のない会話ができることはよい息抜きになりますし、就職活動のうえでも孤独になることなく進められました。

 

 現在のお仕事について

 地方の物産品や青果などのPR販売を行う販売店(アンテナショップ)の店長職です。お客様への接客対応はもちろん商品の発注・管理、報告書類の作成、また店舗の宣伝や営業活動、さらには店頭イベントや出張販売の企画運営、関係取引先との連絡調整など業務は多岐にわたります。

 ある程度決められた枠の中でのことですが、自分の裁量で業務を進められるところです。業務の中に自分のアイディアや工夫を加える余地や機会が豊富にあります。また業務内容が多岐にわたり様々な経験が出来ることも興味の範囲が広い自分には合っていると思います。単なる販売だけでなく地方物産品の紹介・PRを行うという点も社会的意義が感じられてやりがいにつながっていると思います。

 

これから参加を考えている方へ

 わたし自身は、自分が長期無業状態で身動きが取れなくなっていたとき、こういった就労支援プログラムに参加した方がよいのかなと思いつつも、色んな不安が先に立ち結局一歩を踏み出すことが出来ないタイプでした。今回思い切ってこの集中訓練に参加して思ったのは「こんなことなら、もっと早くこういった場に繋がれば良かった。」ということでした。若年者の就職活動は時間(年齢)との勝負という面もあり、わたし自身はインターンの選択時などにシビアな現実にも直面しました。そうしたとき「もっと早くこうした場に来ていたら、自分の選択肢やチャンスはもう少し広がっていたかも」と切実に思いました。もし過去の自分や、それに似た状況にある人に何か言えるとするなら「少しでも気持ちがあるなら、ダメもとでも(早めに)参加したほうがよい」ということです。

 訓練には様々なプログラムが用意されていますが、ひとつひとつはそれほど高度(無茶)な水準のことが求められるわけではありません。ある程度失敗も(織り込み済みで)許容されている環境なので、気負わずに参加して、自分の可能性を試したり、タイプ・傾向を確かめたりしてみたら良いと思います。集中訓練には自分一人の頭で考えるよりも獲られるものが多くあると思います。

 

 興味のある方は

集中訓練プログラムは育て上げネットが厚生労働省から受託している「たちかわ若者サポートステーション」にて受け付けております。9月からのものはすでに始まっておりますが、今後も継続的な実施を予定しております。お気軽にお問い合わせください。

詳細はこちら

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