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2014年07月22日

若者の気持ち 「何もしたくない」から「何かしたい」へ


私たち、ちょうふ若者サポートステーションは、
ちょうふサポステを利用してお仕事に就かれた方の生の声をブログでお届けしています。
 
ちょうふサポステを利用された方が、どんなことに悩まれ、どんな気持ち・悩みを抱え
サポステにいらっしゃったのか。
サポステでどんなことをして、どんな変化が生じ、お仕事に就かれるまでに至ったのか。
そして今どのように働かれているのか。
 
ホームページを見ただけでは分からない、利用者さんの生の声、講座や面談の雰囲気を
同じ悩みを抱える若者たちに、お伝えすることができたらと考えています。
 
 
 
【「何もしたくない」から「何かしたい、しなければ」へ 気持ちが変化したYさん(男性)へのアンケート】
 
① 年齢
22歳
 
② 働いていなかった期間とその理由
約8ヶ月間。
退職し、学生でもなく社会人でもない状態になり、これからどうすればいいかわからなくなってしまい行動することが出来ませんでした。
また前職での仕事のノルマや、仕事をできる様になって結果を出さなければならないなどのプレッシャーにまた耐えられるとは思えず、その様な経験もあり、働くということ自体が怖く自分にはできそうもないと思っていました。 
 
③ サポステを知ったきかっけ
図書館のチラシを見て、市報に載っていたのを母親が見つけ、すすめられて。
 
④ 現在の職種と仕事内容
仕事の内容は資源物の手選別作業です。
主にプラスチックの手選別、ビン、缶、ペットボトルの手選別、古紙(ダンボール、新聞紙、雑紙)と3種類の手選別作業があります。ベルトコンベアから流れてきたものから様々な資源を取ります。最終的に選別されたものはプレスされベールという塊になって商品として出荷されます。プラスチックのラインでは生ゴミ、紙などのゴミ、ビン缶電池ライターなどの禁忌品その他、独自に回収しているCD、CDケース、卵パック、ハンガーなどを、沢山流れてくる中から見つけ、取って分けていきます。
缶、ペットボトルでは場所ごとに取るものが分かれており、キャップを外す人、アルミ缶を取る人、最後きちんと選別されているかチェックする人に分かれています。共通してペットボトルではない洗剤などの容器、ビンなども取ります。
古紙はダンボール、新聞紙、そのほか雑紙と3種類に分かれています。ダンボールではダンボール以外のものを取り除き、新聞紙なら新聞紙以外といった具合です。共通して撥水加工がしてある、缶ビールなどを梱包している「マルチパック」と呼ばれる紙や油の付いてしまっているピザの箱なども取ります。
手選別作業の他に、1日の最後は掃除をします。各ラインの機械周りや、床などを箒や雑巾を使い清掃します。このときはヘルメットを付け、機械の上などに乗ったり、狭い場所で作業を行ったりします。
 
⑤ 今の仕事が自分に合っているなと思うところ
今仕事をしていて自分に合っているなと思う部分はゴミの選別をするという、目に前の事に集中して取り組めることです。忙しくなるときもありますが、こまめに休憩があり落ち着いて考える事が出来る部分もあります。以前の仕事はとにかくスピードが重要で焦って走り回っていましたが、今の仕事は安全が第一ということもあり、施設内を走ってはいけませんし、スピードより正確さを重視しているという部分で自分にあっていると感じています。
 
⑥ サポステ利用前の状況
美術デザインの専門学校を卒業し、新卒採用で印刷会社へ就職したのですが、なかなか仕事を覚える事ができず、また作業になれる事ができなかったため退職してしまいました。その後体調を崩したこともあり、家にこもりがちになりました。自分の人生で初めての挫折ということもありとてもショックでした。
自分は働けない人間なのだと考えるようになり、会社では日々怒られてばかりだったので人にあうことも怖くなってしまいました。外出するときは冷や汗が出てきて、玄関先の階段から足音が聞こえただけで怖いと感じるようになっていたと思います。目標もなく「なにもしたくない」という思いがただありました。家ではずっとボーッとしていることが多かったです。
 
⑦ サポステを利用して良かったこと
サポステに初めは行く事も怖かったのですが、利用しはじめて、一人で悩んでいるよりも様々な人と話すことができて良かったと思っています。カウンセラーの方と話しながら、少しずつ自身の体験を振り返り、これからのことについて考えることができるようになりました。また、サポステに通うに連れて外出するようになり、図書館や公園などあまり人がおらず静かな場所には行けるようになりました。
コミュニケーション講座、面接対策講座などのセミナーに参加する中で「何もしたくない」がだんだんと無くなり「何かしたい。しなければ」という気持ちになりました。最終的にはまた働くことにチャレンジして行きたいと思い、行動に移す事ができました。
 
⑧ サポステの印象
初めはハローワークのような所だと思っていましたが、自分が今悩んでいることを話したり「働く」の前の段階から相談に乗って頂くことができました。「とにかく就活!」、「とにかく頑張ろう!」などとがつがつした場所ではないと思います。自分の今の心配や悩みを話し、そこからアドバイスや相談に乗って頂けることができました。静かで落ち着いた雰囲気の場所です 。あまり人目を気にせず面談やセミナーに通うことができました。
 
⑨ これから利用を考えている方へ
サポステには自分の悩みや不安なことを聞いてくれる人がいます。
怖いひとはいません!この先どうすればいいか解らなくなってしまった人、働く事が不安で悩んでいる人もカウンセラーの方と相談したり、セミナーに参加して新しい考え方に出会えたりします。初めは人と話すことが怖かった自分ですが、セミナーでは自己紹介などをしていく中で、少しずつまた話すことができるようになりました。セミナーへの参加なども自分のペースで進めることができるので、とてもいいと思います。
働いてみたい、就職活動がしたいと思ったときにも履歴書の書き方や面接の対策をはじめ、自分にはどんな仕事だったらできそうか、どのようにして仕事を探せばよいか、アドバイスをもらいながら進める事ができました。働くことについての悩みなども相談することができます。もし今自分が置かれている状況や働くことについて悩んでいる方がいましたらぜひ一度行ってみて下さい!

 

 

ちょうふ若者サポートステーション
https://www.sodateage.net/yss/chofu/


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