育て上げブログ

母親の会・結(ゆい)

2020年01月30日

就活、不登校をきっかけにひきこもった2人。


みなさんこんにちは。家族相談「結」担当のガコです。
今回は就活と不登校を引き金にひきこもってしまったお二人の話をご紹介したいと思います。

中学不登校をきっかけに11年ひきこもったリョウスケさん(29歳)

リョウスケさんは中学生の時から不登校になりました。不登校経験者が通いやすい高校に入りましたが、半年後行けなくなりました。なんとか高校は卒業したものの、本人は進学や就職を考える余裕もなく、ご両親も相談に行く勇気を持てずひきこもりの状態になりました。それから11年が経った頃、父さんの定年退職をきっかけに、自分たちが亡くなった後のことを考え、相談に来てくださいました。

ご両親はどう本人に声をかけていいかわからないと悩まれていたので、まずは挨拶をしていくことから始めてもらいました。もともと家族関係が悪かったわけではなかったので、きっかけができれば少しずつ話ができるようになり、家庭の経済状況を本人に話していきました。両親からの働きかけを通じて、リョウスケさん自身もどうにかしたいと思っていたことがわかり、私たちのところにご両親と一緒に来てくれました。最初に来所した際のリョウスケさんは緊張で体がこわばり、ほぼ言葉数も少ない中でしたが、少しずづ話をしてくれました。「将来の自分が想像できない」という言葉が印象的でした。
まずは人と話すことへの苦手意識と、強い緊張を解消していくためにジョブトレに通い、集団の中で生活することに慣れていきました。そして1年後、就職を実現しました。

現在、働き始めてから2年が経ち、まじめに働くリョウスケさんは職場で月間MVP(その月最も頑張った人として表彰される賞)に選ばれたと報告に来てくれました。「仕事は大変だけど、3年前と比べて人生が楽になりました」と笑いながら話してくれました。最初出会ったときの彼からは想像ができない姿です。人は環境、関わる人によって変わることができると私たちはリョウスケさんのような若者と出会う度に感じています。

 

就活の波に乗れず3年間ひきこもったタケシさん(25歳)

タケシさんは大学時代就活でつまずき、そのままひきこもりの状態が3年間続いていました。どうしたらいいかと悩まれたご両親が、私たちに相談に来てくださりました。

お話を伺うと、大学での単位取得は順調でしたが、就活のシーズンを迎えた頃から部屋にこもりがちになってしまったそうです。何を聞いても答えないタケシさんにご両親は心配とイライラが隠せず、「就活しないなら、バイトでもしろ」がお父さんの口癖になっていました。タケシさんは1日だけ引っ越しのバイトをした後、とうとう部屋から出なくなりました。食事も自室で取るようになり、家族との会話は全くなくなってしまったそうです。

お父さんは私たちに「ただ普通に就活をして仕事をするだけのこと。何も難しいことは言っていない。」と言われました。しかしこれまでのタケシさんの経験をお聞きすると、自ら選択して決めたことがほとんどなかったことがわかってきました。高校も大学も、親や周りからの勧めで行けそうな学校に入っていました。部活動やサークルにも入らず、学校と家の往復だけでアルバイト経験もありません。タケシさんにとって、就職活動でいきなり無数の会社や職種の中から、やりたい仕事を“自分で決める”ことはかなり難しいことで、お父さんの言う“普通”ではなかったのです。

ご両親のお考えと、今の彼の状況との間に大きなギャップがあったので、まずは「困ったわが子」という見方ではなく、「困っているのは本人」と見方を変えてもらうところから始めました。ご両親の息子さんへのかかわり方がかわっていくことで、タケシさんは地域若者サポートステーション(就労支援機関)を利用することになりました。現在は、就労に向けて「小さなことでも自分で決める」ことから始めています。

 

年が明けて、お問い合わせが増えてきたように思います。
「今年こそは」とお子さまのことでお悩みでしたら、まずは話してみませんか?いつでもお待ちしております。

 


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