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お知らせ

立川市就職氷河期世代就労支援事業「シャフト・プログラム」令和6年度事業評価報告書を公開します

認定特定非営利活動法人育て上げネットでは、令和2年度より立川市役所と協働した立川市就職氷河期世代就労支援事業「シャフト・プログラム」を実施しました。

本事業を設計するにあたり、事業内容および効果を報告書としてまとめ、公開することとしております。

令和6年度シャフト・プログラム評価報告書

 

シャフト・プログラムについての評価コメントを、東京大学社会科学研究所の玄田有史先生よりいただいています。(一部抜粋)

人手不足が続くなかで、全体的には若者の就職状況は改善し、賃金についての中高年に比
べると増加傾向が強くみられている。

しかし、求人はあるのに仕事に就けないとなれば、「社会から自分は必要とされていない」と本人が感じても無理はない。若者支援には、若者が深く抱え込んでいる「疎外感」にこれまで以上に向き合うことが求められて おり 、若者支援全体に「見捨てない」対応がますます欠かせなくなって いる 。

その意味でも複雑な課題を持つ若年層に対して、 シャフト・プログラム で 培われた経験 がどのような支援 に、いかに具体的に活用されて いくのか 、注目 し ている 。

その際、「スモールビジネス」の活用は、やはり 注目に値する。 広範囲で何重にも絡み合った若者の困りごとを 一気に 解決することは、現実的ではない。だとしても、すぐに諦める
のではなく、「大きく困っていることのなかから少しだけでも困りごとを減らす」「重い荷物をほんの少しでも軽くする」こと は できるかもしれない。

それによって若者自身が「自分でも変わることができる」という希望を持てれば、社会から排除されているという阻害感を和らげることにもつなが る。 スモールビジネスを通じた「 小さな 成功体験」 の積み重ね は変化の手立てとなるかもしれない。

シャフト・プログラムで得られた知見を踏まえ、今後の孤独孤立対策就労支援事業の展開に期待している。

 

本事業は3年間の実施が終了いたしました。
現在も新たに立川市より受託した孤独孤立対策就労支援事業「たちかわテミル」で若者や就職氷河期の世代の支援を続けています。

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