育て上げブログ

2020年03月25日

助成金申請で担当者が考えなえればいけないこと


NPOという分野、法人経営にかかわって15年が過ぎました。少しはできたかなというものもあれば、全然できてないものもあります。それでも比較的キャリアが長くなったことから、いろいろなフェーズにあるNPO関係者から相談を受けたりします。 

意外と多い相談が「助成金」のことです。助成金はその名の通り、何か活動・事業をするときに必要な資金を助けてくれるものです。しかし、立ち上げ期には資金不足から助成金を取るためにプロジェクトを考えることもあるのではないでしょうか。

本質的ではないが、この一年間の活動資金を何とかしないといけない。そんな状況に直面したことのある団体も少なからずあると思います。また、助成金申請を高確度で採択されていたけれども、ここ数年、全然採択されなくて困っている。そんな相談もあります。

僕も創業期は自ら助成金申請書を泣きながら書いていたこともあります。いまは職員に任せることはありますが、申請までのプロセスで少しでも審査員の方々に理解していただけるようレビューもします。あまり多くはありませんが、審査側の立場で申請書を見させていただくこともありました。

審査員側の立場としては、申請書を後ろから読むことが多いです。申請担当者はギリギリまで書類作成を粘ることもあれば、限られた時間でギリギリになってしまうこともあります。そうなると比較的申請項目の最後の方にある「資金」のところを眺めます。

ギリギリで書類作成をしているため、詰め切れていない部分やタイムリミットギリギリだったのだろうなというところが見えやすいのがひとつ。もうひとつは、資金面を担当していないひとが焦りながら資金部分を設計していると、細かいところで周囲と相談できなかったのではないか?申請書をマルッと投げられてしまったのかな?というところが見えることがあるからです。

一方、申請書類の書き手側になると、なかなか難しいのが助成金の資金が終わった後の持続性・サステナビリティの項目は迷うこともあります。また既存のデータが不足していて、事業背景が説明しづらいときも苦戦します。

助成金関係で質問されることは、たいていの場合は類似の項目になります。そして、僕自身が答えられることも、自己経験からしか話し得ないため、同じようなものになります。そんなことを、YouTubeで配信しました。

・NPO×助成金

いまはあまり書くこともないため、育て上げネットの助成金(など)企画提案を担う仲間にも出てもらいました。

ここ数年、若者の支援にもITやテクノロジーの活用が広がってきているように思います。まだ遅れてはいますが、徐々に面白い取り組み、学びたい活動があります。現在、不要不急の外出、ひとが集まることをできるだけ回避する動きの中で、今回、育て上げネットとしてYouTubeチャンネルを立ち上げました。

‣ 育て上げネットYouTubeチャンネル

始めたばかりでコンテンツ数は限られておりますが、多様な内容を徐々に出していきたいと考えています。ぜひ、チャンネル登録をお願いするとともに、「こんなことを配信してほしい」ということがありましたら、ご提案ください。

理事長 工藤 啓


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