かわぐち若者サポートステーション

2015年12月23日

体験談:もとは「日々の小さな後ろめたさ」(後編)

前回のブログでは、職場のストレスから開放された若者が、自宅で過ごしているうちに、外出が困難になっていった経緯と、そんなご本人が動き出そうと思ったきっかけをお伝えしました。

 

体験談:「前編」は、コチラ をクリック

 

今回は、ご本人がかわぐちサポステにつながり、就労に至るまでの話をご紹介します。
(ご本人に掲載の許可をいただいています)

  

サポステのチラシに目を通したご本人が、すぐに動き出せたわけではありません。20代後半となり、社会的なブランクがあるご本人にとって、いまの自分と 「働いている自分」には、とてつもない距離があるとしか思えませんでした。しかし、「現状をなんとかしたい」と、もがいているうちにご本人に心境の変化があったといいます。

 

「こうでなければならない」という今までの考えに対して、「いや、そうでなくてもよいのではないか」と考えるようになり、「正社員として就職しなければならない」という強迫観念にも似た思いは、「まずは、復帰のためのリハビリがあってもよいのではないか」と変わっていったそうです。 

 

このとき、ご本人は社会と離れていた自分に「復帰までの3つのルール」を作ったといいます。

 

①イヤでなければ、やってみる
②カッコつけない
③後回しにしない

 

目の前にあるものに対して、「でも、~だし…」などと思ったとしても、イヤである明確な理由がない限り、やってみることにしました。

 

「自分が支援を受けることはカッコ悪い」という気持ちがあったそうですが、復帰のために、まずはここからやっていこう、と心がけることにしました。

 

また、これまで何かを始めるときは、「明日から」、「今度から」と先延ばしにしがちでしたが、やろうと決めたら、とにかく実行することに決めたそうです。

 

 まず、ご本人が起こした行動は、サポステに電話をしてみることでした。まさに決死の思いで、かわぐちサポステに初回登録のための予約電話をしたといいます。予約日に来所できたのはルールが自分の背中を押したんだと思う、と後にご本人から聞きました。

 

かわぐちサポステを初めて訪れたご本人は、かなり緊張した面持ちでしたが、行動のきっかけとなった甥の話をするときには笑顔が見られました。コミュニケーション講座への参加を一緒に検討した際、ご本人が「イヤというわけではないんで、参加してみようと思います」と答えたのを覚えています。

 

いきなり就職準備に向けた講座に参加することは、ご本人に就労への焦りを極度に抱かせてしまう可能性がありました。ですので、負担の少ない少人数のコミュニケーション講座から始め、徐々に就労に近づいていけるようスモールステップを踏んでいき、仕事についてはアルバイトから徐々にステップアップしていく計画を立て、ご本人とスタッフの間で合意しました。

 

そして迎えた講座初参加の日、来所したご本人から不参加の申し出がありました。しかし、ご本人はその場で少し考えたあと、「やっぱり参加します。不安でもイヤではないんで」と言い、その後も継続して講座に参加しました。ここでも、ご本人のルールが自身を支えたのだと思います。

 

講座終了後、ご本人と簡単な話をしました。すると、ご本人は、「ひとりでいた時間が長かったんで、つい自分だけがたいへんなんだと考えてました。それぞれの事情があるんでしょうけど、なんとかしようと考えてる人がこれだけいるんだと思うと、自分も少しずつでもやっていけたらと思いました」と、笑顔で伝えてくれました。

 

その後、ご本人は就職準備のための講座にも参加するようになり、キャリア相談で業種や職種の方向性を相談したり、しごと体験で実際の職場を体験したりと、継続して活動していきました。

 

そんなある日、ご本人は講座で知り合って以来、共に前進してきた仲間が採用されたことを知りました。少し前を進んでいたその仲間から話を聞いたとき、以前の自分なら「彼に比べ、なんてオレはだめなんだ」と思ってしまいそうなところ、カッコつけず、素直に喜べた自分がうれしかったといいます。「もしかしたら、オレもいけるかも」と、より前向きな気持ちになったそうです。

 

それから2ヵ月後、ご本人はアルバイトと並行して応募していた企業に正社員として採用されました。地元企業での採用です。何度も履歴書を作り、面接を受けては不採用となり、苦しい心理状況にもなりました。会話のやり取りが戻った家族の理解と応援や、キャリア相談で就活のやり方を工夫していったなどの要因もありますが、何より、ご本人がめげずに応募活動を続けた成果でした。

  

ご本人が就職して数年以上の月日が経ちます。ご本人は、いまも同じ企業に勤めています。小さな役職もつき、仕事の案件を任されるようにまで成長しました。時折、どうにもくじけそうになると、スタッフとの面談を求めてくる時期もありましたが、その回数も次第に減り、現在は自身の人生を主体的に歩んでいるようです。

  

久しぶりに、かわぐちサポステを訪れてくれたご本人は、笑いながら、次のように言いました。

 

「新しいことに挑戦するときなど、今になっても不安はつきまとうものですね。仕事の苦労も絶えませんし」、「でも、家にいたあのころの気持ちに比べれば、なんてことないんですよね」

  

ご本人は、「復帰までの3つのルール」を、今も人生訓のように大事にしていると教えてくれました。その日、初めての企業を訪問する予定があり、笑顔で「それじゃ、行ってきます」と一礼して去っていく様子に、ご本人が順調であることが伺い知れました。深夜にコンビニエンスストアへ行っていたころの生活から一転、毎日が忙しそうでした。

 

今、仕事に就くことに悩んでいる方へ。かわぐちサポステで、はじめの一歩を踏み出してみませんか。

 

 

  

 

かわぐち若者サポートステーション
http://www.sodateage.net/yss/kawaguchi/

若者自立支援センター埼玉
http://www.yisc-saitama.com/

※かわぐちサポステは、埼玉県事業の若者自立支援センター埼玉に併設されているため、

お電話をいただいた際は「若者自立支援センター埼玉です」とお応えしています

 

 

 

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