自立応援プラットフォーム『よこはま東部ユースプラザ』

よこはま東部ユースプラザ

よこはま東部ユースプラザは、若者一人ひとりの自立を、さまざまな支援機関とともにサポートします。

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〒230-0051 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央3-23-8
オープン 11:00~19:00(居場所スペースは17時まで)
休館日:日・祝日 毎月第3月曜日 年末年始

お知らせ

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2015年11月20日

~若者の現状を知る、関心を持つ~7回連続無料セミナー 第5回「若者達の社会体験の場」 開催レポート

第5回セミナーでは、24名が参加。
第一部は、若者達と共同で社会体験の場つくりをされた横浜市社会福祉協議会寺尾センターの三ツ橋健氏より「社会体験の受入事例」としてまずお話をいただいた。

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三ツ橋氏からは、冒頭地域センターを情報や人が交差する場としたい思いが伝えられた。そして今回センターで若者の受け入れの場を「ドッグカフェ(犬好きな方が集うカフェ)」という形で実現させたが、それはまずは自分が若者達と共同でなにか企画をやってみたいという思いがあったこと。そこから何かが生まれるかもしれないという期待や楽しみがあったことなどが、熱く語られた。

そしてカフェを実際にやってみた感想として、受け入れた若者たちが自分から進んで動く姿がさまざまな場で見られたこと。またそうした若者たちの姿を通じて、その場に集った人たちにとってもカフェが良い雰囲気の居場所になっていったことなどのお話があった。

三ツ橋氏はそうした自らの経験を通じ、若者達を受け入れることにおいては、彼らも、自分たちも、そして周囲の人たちにとってもフラットな関係作りが大切であること。それが誰もがリラックス出来ることにつながること。自分も若者達と一緒に楽しみたいと思うこと。そうした思いを通じて若者達の中に飛び込んでいった結果、自分も彼らと仲間になることが出来とことが感想として語られた。

そして引き続き第一部として、認定NPO法人育て上げネットの渡辺信之氏より、「商店街での受入事例」と題し、主に東京都の立川市内で行っている若者の社会体験の受入事例についてお話をいただいた。

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この中で渡辺氏からは、まず「ジョブトレ」と題して行われている若者の就労に向けたトレーニングプログラムがあること。そのトレーニングの一環として、スーパーの西友と共同で行われている就業体験のプログラム(西友パック)、商店街や地域での社会体験の場を若者たちに提供しているとの説明がなされた。その後は、動画や写真を交えながら、各就業体験や企業との連携で行われたイベントでの若者達の活躍の様子。そして、御用聞き、と呼ばれる地域の困りごとへの協力活動などが紹介された。

特に会場からの関心を引いたのが、御用聞きのプログラムであった。これは、草むしりや電球の交換といった地域の方々から寄せられるさまざまな困りごとに対してジョブトレに参加する若者たちが出向き、その解決に協力するという活動である。渡辺からは、こうした活動を通じ、若者たちが就労につながる体力を身に付けられることや、人とのコミュニケーションを経験し、そして人から感謝されることを通じて自信ややりがいを得る場になっていることなどのお話がなされた。

その後は、育て上げネットの蟇田薫を司会進行役に、三ツ橋氏、渡辺氏の三者で若者の社会体験についての対談及び質疑応答が行われた。

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この中で、二人の登壇者が共通してどんな若者にも可能性があること。それを信じることが大切であり、実際に何かをする場を提供すれば、若者たちは自分から行動出来る存在であることに触れていたのが非常に印象的であった。一方で、そのためには時間をかけて若者たちの変化を待つことも必要であること。掃除など日常的なことでも、基礎から教えてあげないといけないこともあり、そうした苦労が現場にはあることなども正直に語られていた。

こうした発言や説明に、大きく頷いたり、驚きの声が上がるなど、参加者からは今回も積極的な反応が見られた。

参加者の声:
・講師の2人の人間性の大きさを感じました
・「西友パック」のような若者の受け入れに参加する企業が増加すると良いと思いました
・今回は鶴見での取り組んでいる方のお話が興味深く、さらに支援のための行動を進めたり、学んだりしていきたいと思いました
・御用聞きサービスの社会的な役割はとても大きいと思いました。就労前のトレーニングの場としての役割と独居老人等を結び付ける機会になっていると思います

2015年11月02日

~若者の現状を知る、関心を持つ~7回連続無料セミナー 第4回「多様な若者像の理解③」 開催レポート

第4回セミナーでは、52名*が参加。

第一部は、まず、「発達障害とは?~困難を抱える若者についての理解~」について、横浜ハビリテーションクリニックの日原信彦氏からお話をいただいた。

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「発達障害者は、学齢期から他人と自分の違いを感じ取るようになる。それはすなわち、「傷つく」機会が増えることを意味する」とあり、発達障害者の生きづらさのスタートを聞くことができた。

「社会性、コミュニケーション、イマジネーション、そのひとつひとつを見ていくと、世の中の人は全部苦手といえる。しかし、その3つがある一つの場面でなんらかの形で同時にできない現象が起きたとき、発達障害者は「生きづらさ」を感じる。そんなこと誰しもあるから頑張りなさいよ、ではなく、その人の特性から、私たちの環境と重なる部分がきっとあるからそれを一緒に見つけていこうよというために私は診断している」という話は、発達障害に関わる医師としての温かく前向きな言葉であり、多くの参加者を惹きつけた。

続いて、発達障害者のコミュニケーション支援について、東京都成人発達障害当時者会イイトコサガシ代表の冠地情氏からお話を伺った。

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冠地氏自身、アスペルガー症候群とADHD(注意欠陥多動性障害)の混合型という診断を受け、これまで42都道府県都内45区市で1000回以上のワークショップを開催している。

「個性・特性・障害」という言葉を用いながら、「特性が個性ではなく、障害になる人はどういう人なのか?」ということについて、経験を踏まえて導き出した5つの要因に、熱心にメモを取る参加者が多かった。

「発達障害者は、「成長に時間がかかる」と自覚する必要がある。また、人よりもたくさんの人が関わる必要がある人。人よりもお金がかかり、人よりも色々な選択肢が必要な人。人よりも労力がかかる人だと、自分も周囲も自覚する必要がある」と話し、

「自分自身、多数派の論理の中で成長しているかと言われたらわからないが、自分なりに成長曲線をしっかり描いている。特性を障害にしないためには、「発達障害」の概念を変える必要がある。発達する機会を喪失しているということで、発達機会喪失障害であり、大器晩成型といえるのではないか」と、発達障害のイメージを明るく変えた力強い発言は、多くの当事者や支援者を勇気づけた。

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第二部は、「若者の体験談」について、よこはま東部ユースプラザの利用者3名にご登壇いただいた。来所のきっかけ、ユースプラザでどんな過ごし方をしているか、来所してから自分が変わった点等の質問にしっかりと答える姿に参加者は見入っていた。

とくに、「地域の方々に伝えたいことは?」という質問に対し、「困難を抱える若者に対して誤った評価をせず、まずはその若者を知ってから、接してほしい」、「話しかけて、接してほしい」、「子どもが学校にいけないことの理由をしっかり聞いてほしい」と三者三様に答え、困難を抱える若者に関わるヒントを示していた。

来所時には全く話さなかったり、仕事への道筋が見えていなかった利用者が、しっかりとコミュニケーションができるようになったり、就活や就職ができたりというような変化の報告を見聞きし、「温かい時間だった」「感動した」と感想を言ってくれた参加者もいらした。

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今回も多くの方々にご参加いただいた。長時間のセミナーにも関わらず、メモを取りながら相次ぐ質問の姿に、熱心に話を聞き入る姿が印象的だった。

参加者の声:
・冠地さんのお話、すごくよくわかり、感動しました。あと3時間、お話が聞きたかったです。
・日原先生のお話では、支援する側の立場や考え方がよくわかり、心を打たれました。
・今までの回で一番感動しました。ユースプラザの利用者の皆さんも緊張なさっていたでしょうが、生の声を聞けたことが有難かったです。
・環境のつくり方などすべてに共感しました。同じことを考えていたので嬉しかったです。
・勇気ある一歩をありがとうございました!

*11/5 参加者数を訂正しました

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