育て上げネット

ニュース

2014年08月10日

2014.8.10 読売新聞に掲載いただきました。 


「働きたい」 次は後押し

「当時の自分と同じような苦しみがある人たちが、一人でも多く働くことができるように寄付を集めます」
東京都の吉崎尚人さんは、大会の寄付専用サイトにそう動機を記し、若者の就労支援にあたる「育て上げネット」への寄付を呼びかけながら大阪マラソンへの出場を目指している。

自身も25歳の時、育て上げネットの就労基礎訓練プログラムを受けた卒業生。人材派遣会社の契約社員になって、半年が過ぎた。

高校卒業後、統合失調症の診断を受け、3年間は家で寝たり起きたり。働きたくないと思ったことはない。初めての経験や、初対面の人との会話への恐怖が消えなかった。就労訓練に参加し週3回、清掃の研修から始めた。高齢者宅の草刈り、企業実習と段階的に人と関わりが増える研修に移った。経験もでき、失敗も当たり前と思えるように。次は気をつければいいと考えられるようになった。

今回、育て上げネットが大阪マラソンの寄付先になり、集まった寄付は、経済的に困窮した若者が自己負担なく就労訓練を受けられるように支援に充てられると知り、「今度は自分が世話になった恩を返す番」と考えた。フルマラソンへの挑戦は初めての体験になる。働くことに同じように苦しんでいる人に伝えたい。
「まずは一歩、踏みだそうよ」
吉崎さんのサイトは http://justgiving.jp/c/10291
(2014年8月10日付 読売新聞より抜粋)

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